思子淵神信仰

【古墳・飛鳥・奈良・平安・鎌倉】


近江は都に近く、古くから建築用材を伐り出す杣山が多くあった。 都の造営等のために多くの用材を必要とした古代において、森林に恵まれた高島郡は重要な役割を果たしていた。

宮殿や寺院といった大きな建築物の用材には多くの大木が必要で、高島をはじめ近江が最適だったのはそのような森林資源に恵まれていたという理由だ けではなさそうである。 都に近いうえに、琵琶湖を利用する水上交通の便が他国に比べて各段に勝っていたからだと考えられる。 東大寺の建築用材も、安曇川から琵琶湖・宇治川・木津川の水運により運ばれたといわれている。

木材を水上輸送するのは筏であった。 安曇川の水流によるこの運搬方法は、戦後しばらくまで行われていたので、千数百年も続いていたことになる。 しかし、その大部分は渓流のため流れも速く、大きな岩や淵なども随所にあり、筏乗りにとっては命に関わる大仕事であった。 そして、その危険な仕事を無事にやり通せることを願って、川の魔物を取り除く神「シコブチ神」が誕生し、この安曇川水系に暮らす人々の問で信仰されてい た。

シコブチは、思子淵・志子淵・志故淵・志古淵などといろいろな字をあてているが、川の水流を司り、とりわけこの川筋でさかんに活動した筏師を守る 神と伝えられてきた。 この神を祀る社は多く、特に安曇川筋の大津市葛川坂下・坊村・梅ノ木、支流針畑川流域の小川、京都市左京区久多、本流中流域の岩瀬と安曇川町中野の7ヵ所 を「七シコブチ」とよんでいる。 このほかにも源流となる京都市左京区大見や百井などにも存在し、今日では、祠や社は見あたらないにしても「シコブチ講」などとして存在するものを合わせる と15ヶ所になる。

それらの分布を調べると、最も上流の京都市域や支流の針畑川、北川というように安曇川水系をほぼ覆っている。 さらに、筏流しを行うにあたって危険性が高い急流域においては、水流の緩やかな中・下流域に比べて、より高い密度で分布していることが分かる。 また、川と所在地の関係をみると、いずれも川を間近に見渡せる場所に祀られていることから、川を下る筏師の安全を見守っていたことをうかがい知ることがで きる。

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このような、安曇川水系に固有の民間信仰が、いつごろから行われていたかを知ることのできる確かな史料はないが、一水系のごく限られた範囲に、こ れだけ多くの「シコブチ神」が祀られていたということは、朽木を中心とする安曇川水系が、はるかいにしえから豊富な森林資源をもとに林業を中心とした生業 が営まれた場所であったことの証といえよう。

また、この「シコブチ神」については、多分 江戸時代頃からと思われるが、河童(グァタロウ)伝説と結びついた逸話が残っている。

シコブチ神社地図(pdf)

出典:朽木村史・通史編(平成22年 高島市発行)

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