【高島市歴史散歩】北牧野の雪積み場

■県内有数の多雪地域

高島市は県内の他市に比べても寒冷で積雪の多い地域です。「弁当忘れても傘忘れるな」という言葉があるとおり、晩秋から初冬にかけては、「高島しぐれ」と呼ばれるしとしと雨がよく降ります。本格的に冬になれば雪の日が多く、積雪量が増えていきます。昔から、市の南部では全く雪がないのに、北部では1mを超える積雪という極端なこともあったようです。中でもマキノ町北部は、冬期に雪雲が上空を通過することが多いために、県内でも有数の多雪地帯で、降雪期間が長く、根雪の残る期間も長かったようです。

■地形を利用した雪積み場

大村進氏の著書『マキノ町の民俗- 白谷の歴史-』(サンライズ出版株式会社・2005年)によると、マキノスキー場の第2ゲレンデがあった付近は、旧牧野村の入会地でホトロ山(刈干場ともいう)になっていて、夏に草を刈るので冬期は草木のないきれいな斜面になりました。その山裾に、急斜面を利用して大きな「雪積み場」が作られました。大きさはおよそ15m四方、高さは4m以上もあり、断熱のために周囲の内側と外側には大きな石で2重の石垣を積み、出し口は人が通れるように2か所設けられました。そして、雪だるまを作る要領で、山の上から急斜面に沿って、最初は小さな雪の塊を落とすと、転げ落ちていくほどに固く大きなものになります。これを麓ふもとで、袋を広げたように待つ雪積み場で受け止めます。集められた雪は藁屑(わらくず)などが混じらないよう布で作った草鞋(わらじ)を履いて踏み固めていきます。この作業を冬の間に何度も繰り返し、雪積み場いっぱいに詰め込みます。村里の雪は水分を含んでいて重いので、貯蔵するのに適していました。最後に固く踏みしめた雪積み場の上に、茅(かや)で屋根を厚く葺(ふ)きます。茅葺きの屋根は熱をあまり通さないため、夏でも涼しいそうです。

makinosukifield

■朝廷にも献上された? 雪の浜出し

7月頃になると、雪積み場で貯蔵した氷のように固い雪をのこぎりで適当な大きさに切り出し、菰(こも/植物繊維を編んで作った敷物)に包んで出荷しました。これは「雪の浜出し」と呼ばれ、今でも牧野に残っている言葉です。当時は海津の湊(みなと/マキノ町)から朝妻(あさづま)の湊(米原町)まで湖上を船で運び、ここから定期便で坂本や大津港に出荷されていたそうです。また朝妻の筑摩(ちくま)には朝廷の御厨(みくり)(神饌(しんせん)の材料を献納するために設けられた所領)が置かれていて、朝廷に献上されたという歴史が残っています。当時の牧野村からも何らかの物品が納められていただろうと考えられていますが、明らかにはなっていません。

■自然と共生した先人の知恵

冷房がなかった時代には、暑い季節に得られる氷や雪は大変貴重なものでした。雪積み場の跡は、昭和47年の上原林道造成工事の際に、残念ながら撤去されてしまいました。しかし、当時、積雪量の多い厳しい環境で、大変な労力を伴いながらも、逆にこれらを活用して貴重な品を造り出す技術は、とても素晴らしいものであったといえます。

出典:広報たかしま 平成27年2月号

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