【高島市歴史散歩】 高島市新指定文化財紹介 描かれた冥土の王たち

 
 

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平成26年3月25日、高島市教育委員会は、マキノ町海津の寺院に所蔵される「絹本著色地蔵十王図(けんぽんちゃくしょくじぞうじゅうおうず)」21幅(ぷく)を、高島市有形文化財として指定することを決定しました。

「絹本著色地蔵十王図」は、冥土(あの世)の裁判官である十王(じゅうおう)とそれに関係する地獄の場面などを掛け軸21幅に記した仏教絵画で、 制作年代は室町時代(16世紀)ころと推定されています。作者は不明ですが、21幅とも目の粗い絹地に丁寧に描かれており、相当の技法を持った専門の絵師 によって描かれたものと推測できます。

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冥土には10人の王がいて、人は亡くなると7日ごとにこの10人の王の裁きを受けて、その処遇が決定されるという十王思想(じゅうおうしそう)は、中国で 生まれたもので、日本では平安時代後期以降、一般の人々の間に広まったと考えられています。またこの思想は、死後の世界の救済者である地蔵菩薩(じぞうぼ さつ)への信仰と結びついて普及し、今回指定された地蔵十王図のように、中の1幅に地蔵菩薩を描き、あの世での救済を願うために作られたものが多いと考え られます。

十王が描かれた10幅には、それぞれ画面上部に各王が大きく表され、その下で亡者がさまざまな責め苦を受ける様子が描かれています。また、それ以 外の幅には、地獄を始めとする六道(ろくどう)の一場面や十王信仰と関係の深いテーマやモチーフが描かれ、恐らくは仏教の中で考えられる死後の世界を人々 に絵で説明する「絵解(えと)き」のために作成されたものだと考えられます。

実際、この地蔵十王図を所蔵する寺院でも、昭和初期までは毎年お盆の時期に本堂に21幅を掛けて、集まってくる檀家や子ども達に「絵解き」をしていたということです。

十王図は江戸時代には各地で多数描かれるようになりますが、ほとんどは10人の王の絵を基本にしたもので、他の場面などを含めて21幅にものぼる 掛け軸が作られ、それが完全な形で保管されているのは大変に珍しいことです。今回指定された地蔵十王図は県内の博物館での展示などをきっかけに現状を確認 する調査が行われ、全国的に見ても有数の価値のある仏教絵画であることが認められました。

ただ、掛け軸は、長年「絵解き」に使われてきたことから痛みが激しく、現在所有の寺院では、この地蔵十王図の一般公開は行っていません。今後は、修理・保存方法を検討しながら、この貴重な高島市の文化財を後代へ伝えていく必要があります。

なお、絹本著色地蔵十王図21幅全点の写真パネルは、マキノ町蛭口(ひるぐち)のマキノ資料館で見ていただくことができます。

▼ マキノ資料館 ▼

 

出典:広報たかしま 平成26年5月号


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